リサイクルされないペットボトル

ペットボトルとは

ペットボトルは非常に軽いのが特長です。ペットボトルを同じ容量のガラスびんと桑ベルと約1/7〜1/10程度です。軽量で衝撃にも強いペットボトルは今後も利用範囲は広がっていくものと思われます。軽くて丈夫なペットボトルは1977年にお醤油の容器として最初に使われ、その後1982年に飲料用に使うことが認められて現代では飲料用容器の90%にペットボトルが使われています。またペットボトルは飲料用の容器としてだけではなく調味料・化粧品・医薬品などにもペットボトルが多く使われています。


ペットボトルの価格とリサイクル

ペットボトルの価格についてはペットボトルの材料費となるPET(合成樹脂:ポリエチレフタラート)が一般的に1kg150円から300円程度で取引されていますので、通常のペットボトル容器は30g程度ですのでペットボトルの材料費としてはペットボトル1個が5〜10円程度と言うことができます。あとはPETをペットボトルにする製造費用やペットボトルへの印刷費用ということになりますが、ペットボトルのリサイクルとは少し話がそれますので省略します。ここでペットボトルの材料であるPET樹脂はコストのうち原料のナフサが占める割合は1割程度なのでペットボトルへの直接的に石油資源占める割合は低いともいえます。しかし石油資源の有効活用やリサイクルの本来の意味からペットボトルのリサイクルには大いに賛同します。ペットボトルのリサイクルには帝人が2004年からペットボトルからペットボトルを再生産する施設を作りましたが、コスト面から2005年7月に中止しています。帝人が取り組んだペットボトルのリサイクルはケミカルリサイクルと呼ばれるもので実際にはリサイクル率は1%程度です。ペットボトルを回収して卵パック・マットやシートの繊維としてペットボトルを再利用するマテリアルリサイクルのリサイクル率は2%程度です。では残りの97%はどのようにリサイクルされているのでしょうか。

ペットボトルリサイクルの現状

ペットボトルはリサイクルの優等生のように思われているでしょうが、1995年に容器包装リサイクル法が制定されたために市町村の行政側が積極的にペットボトルの回収に乗り出しています。また量販店でもペットボトルの回収には結構力をいますね。量販店の中には店舗の最も目立つ正面玄関でペットボトル回収されているのが見受けられます。統計によるとペットボトルの回収は2006年で約10万トンです。しかし2006年に製造されたペットボトルは約50トンですので、実際の回収率は20%でしかないのです。このペットボトルの回収率については1人1人の認識の問題ですのがペットボトルの回収はリサイクルの優等生と思われているだけに残念な数字ですね。実は本当の問題はペットボトルの回収後のことです。ペットボトルを回収した行政はサーマルリサイクルと称して回収したペットボトルを燃やしているのです。本当にサーマルリサイクルはリサイクルなのでしょうか。リサイクルされたペットボトルの94%はこのサーマルリサイクルになっているのです。私には単に焼却処分をしているとしか思えませんが。ペットボトルの回収に税金を投入することが本当に必要なのでしょうか。

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